モノづくり資本主義宣言 ー モノづくりが明日の日本を創る ー
中島健一のコラム
コラム詳細
『"感じる知"が必要である』という知識だけでは役立たず  〜マコー株式会社の松原会長からの教訓〜
現在、モノづくり学会では、中小企業基盤整備機構の委託事業で、ニッチトップ中小企業の技術開発の事例研究を行っています。私が担当しているのは、新潟県長岡市に本社があるマコー株式会社という工作機械の製造を行う企業で、水などの液体に研磨剤を混合して圧縮エアーで加速しながら加工対象物に吹きつけ表面加工する『ウェットブラスト技術』というユニークな加工技術を持つ、まさにニッチトップ企業です。

実はマコーとの出会いは、かれこれ2年前のことで、×××(はじめのきっかけなんだったんでしたっけ?高木さんの紹介?松山さん追記してください)・・・・。以来、松原亨会長には何度かインタビューに応じて頂き、創業期から現在に至るまでの貴重な経験談を聞かせていただきました。1983年の創業当時、誰も注目しなかった汚くてトラブル続きでも儲からない『ウェットブラスト』に惚れ込んで以来、20年以上かけて一つの技術として育ててきたんですから、その執念というか、原動力は何だったのか、そもそも何でウェットブラストに惹かれたんでしょうか?とても気になるところです。
この内容については、中業企業基盤整備機構のレポートでご報告致しますし、来年の2月5日のベンチャー・フェア(?松山さん正しくは何の会ですか?)では、松原会長に熱く語って頂こうと思っておりますのでご興味のある方は是非足を運んでください。

さて、先ほど松原会長に何度がインタビューをしたと言いましたが、インタビューの冒頭(約30分くらい)は毎回お説教から始まるのがお決まりです。この説教の内容は2年間一貫していて、『頭だけで考えるんじゃなくて、現場に出て考えろ!』ということです。つまり、中小企業の事例研究と称して成功企業の事例をいくら聞いても、頭でっかちになるだけで、ちっとも役に立たない。"知識"としての成功体験では、次のウェットブラスト(イノベーション)を生むことは出来ない。現場に飛び出して、経験の中から体で成功のヒントを"感じる"ことが、これが本当に役立つ"知"である、ということを言われているのだと思います。『経営者として"五感"を磨く場が少なすぎる』ともコメントしていました。
なるほど、ウェットブラストをゼロから育て上げてきた松原会長だからこそのコメントですね。
納得、納得・・・なんて言っていると、おそらくまた怒られてしまうのでしょう。"感じる知"が必要だということを聞いているだけで行動を起こさないこと自体が、頭でっかちの知識なんですね(そう、まさに今の私自身のことです)。
早い話が、四の五の言わず"行動を起こすこと"これに尽きるってことでしょうか。
2008年08月15日
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